株のショートカバー相場、そろそろ終息しそうだ。
多くが悲観に傾いていたので、カバー相場も大きくなった。
システム売買の影響も大きそうだ。(下図:NASDAQ)
さらに、債券市場の動きも世界的に振れが激しい。ただ
米欧金利は共に、8月2日をボトムに再び上昇を開始している。
(上図:米10年債金利)
FRBはこの安易な市場のインフレ楽観論に警告を発し続けていた。
「経済指標からはインフレ収束の兆しは全く見られない」
「9月も0.75%の大幅利上げの可能性も否定しない」、と。
米株市場はなぜこれを無視して上げたのか。
FRBに逆らってはいけない。ことわざの通り。
来年の利下げ?!、んなのある訳ない!
前日コラムで指摘済。
債券市場、長期金利の異常な上下に、株式市場も振り回されている感がある。
金利の動きも短期的には相当不安定で振れ幅が大き過ぎる。
落ち着いていて欲しい債券市場だが、今は動揺し少々おかしいようだ。
ただ米欧債券市場は、転換点、時間は的確に捉えているのではないか。
欧米債券市場が時間的に的確なリズムを刻んているとすれば、
8月2日が転換点だったのではないか。
米欧金利が上昇へ、つまりドル円は再度円安ドル高へ、そして
株価にはこの時から、上値を押さえる圧力が掛かっていた、ということだ。
欧のインフレは戦争の影響で、今後津波のように欧経済を襲う。米の比ではない。
その圧力は今後も、特に米欧株に、強く働くだろう。