米大手投資家の4-6月の売買がSECから公開された(日経まとめ)。
記事には「(来年の)利下げ観測で強気に」とあるが、
とんでもないミスリードだ。
書く前に私に相談して欲しい、以前私の指導を受けた記者の皆さん(笑)。
投資家たちはそんなに愚かではない。
バフェットの買う資源株や保険株とは、将来のさらなるインフレ高進や
金利上昇に備えて、の対応だろう。全く逆だ。
さらなる大幅利上げに備えているのではないか。
バフェットはアップルも買ったそうだが、経済が厳しくとも
金利が上昇しても、相対的に安定した業績を出せる企業とみたからではないか。
以前のように低金利下で物色されるGAFAMを総強気で再び買う投資家などいない。
物価・金利の上昇する厳しい時代でも耐えられる銘柄に入れ替えている、と見える。
米のインフレは目先ピークは付けたかもしれないが、それは
値上がりし過ぎた住宅と車が落ち着き、ガソリンが目先値下がりしたからだ。
インフレは、まだまだ高水準で継続する。
肝心の、賃金と家賃の高騰は、収まる気配がない。
FF金利先物の織込む来年利下げなど、夢のまた夢だと私は思う。
米株市場はそろそろ夢から冷めるのではないか。