イングランド銀行、大逆転の一手だ。
英国債無制限買入れ!
金融引締めで国債売却をしようとした矢先の、真逆の一手。
ただ、長く続けるとインフレを加速させるので期限付きだ。
この緊急策は10月14日まで。
暴落していた英債券市場は大逆転、金利が4→5%に急騰していたが
一気に元に戻った。(上:日経)
つられて急騰していた米10年債金利も、4%をつけたあと急低下。
英中銀が、一気にリスクオフに傾いた世界の金融市場を救った。
なんか、将来来る危機の予行演習をしたような気がした。
国家が市場の信認を失うことで債券が投げ売りされる、つまり金利が急騰する形だ。
そして同時に通貨も下落する。投資資金がその国から逃げるトリプル安の形。
今回英や伊がすでにこれに該当した。
今回米も金利が急騰したが、景気が大きく後退すると、米も
同様の事態に見舞われる可能性がある。
対策を打てる間は、なんとか元に戻れる。
しかし、いつか万策尽きる、という所まで追い込まれるかもしれない。
今回も期限付きだ。その後はどうするか。
今後インフレが激しくなったら、英連銀も同じことはしづらくなるのだ。
それにしても、長期金利は英米とも、なんかキリの良い所で反転するなあ!
英20年債は5%ちょうどまで、米10年債は4%ちょうどまで。
今回のように理屈で水準を説明しづらい早い相場のとき、往々にして
市場って、こんなことが起こるのかなあ。
暴走を始めた金利市場は、今後も過剰に動くことが想定され、
0.5%刻みを心理的フシ目に、動くことが結構あるかもしれない。
他にメドが無いので。
米10年債は3.5%を越えてタガが外れ、ボラティリティが急上昇している。