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利上げは織込み済 厳しい下期、注目は業績に

週末、ユーロ圏CPIはエネルギー急騰の影響でついに10.0%へ。

 

独10.9%、伊9.5%、スぺイン9.3%、仏6.2%。

 

そして米ではFRBが指標とする物価、

PCE(個人消費支出)デフレータが発表。

8月6.2%(予想6.0%)。

食品・エネルギーを除くコアは4.9%(予想4.7%)。

 

予想比上ぶれの数値で、利上げ加速の現政策が正しいことを追認した。

FRBはこの6.2%を年末までに4.5%にすると言っているが、できるのか。

 

週末米株は、また大幅安。NYダウ500ドル安。

SP、ダウ、NASDAQ、3指数みな今年の安値を更新。

最悪の週末となった。

米ダウを週足でみると、下抜け明確。(図)

 

英のトリプル安に対抗し、イングランド銀行の逆転政策で

相場の基調反転を期待したが、1日しかもたず、厳しい局面を

再認識させられた。

 

高インフレ指標の発表が相次いだが、もう金利はあまり動いてない。

金利上昇を市場はもう織込み、焦点は、金利から業績へ移行しているようだ。

 

 

すでに、フェデックス、アップル、マイクロンテクノロジーと

米企業の業績に下方修正が続いている。

物流、スマホ、半導体、と先行きを占う最も重要なセクターで、だ。

 

 

波乱の上期が終了した。

下期は本格的な厳しい局面を迎える。