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原油WTIは今後80ドルを割れない

原油相場、下値が固まった。目先は上だ。

再度大きく上昇するかは分からないが、当面軟化はしない。

 

OPECが大幅減産で合意。

「80ドル以下は許容しない」とのOPECの明確な意思だ。

産油国の財政事情とリンクするからだ。(表:日経、IMF)

 

IMF等の推計では、

主要産油国の財政収支が均衡する原油価格(㌦/バレル)は以下。

  • サウジアラビア 79.2ドル(産油量世界1位)
  • イラク 75.9ドル    (同2位)
  • UAE 76.1ドル     (同3位)
  • ロシア 60台⇒80ドル前後       (日経より)

 

多額の脱炭素投資の負担で、各国収支は年々厳しくなる。

今後、80ドルという防衛ラインはさらに上がるだろう。

インフレ時代は長く続く。

 

原油相場は、金融市場を考える上で非常に重要だ。

為替、金利市場、株式市場と非常に密接な関係がある。

市況関連が値を戻す。

 

原油相場が読める、ということはマーケットが読めるということ。

特にインフレ時代においては、決定的に重要。