市場は無理に、買う理由を作ってませんか?
景気が減速を始めただけで利上げ減速、と勝手に期待している。
そろそろそうなるから先回りして買おう、ということだ。
利上げするか否かは、物価が決める。景気ではない。
景気が悪くとも物価が下がらなければ、金利も下げられない。
引締めは続く。
FRBの重視する物価指標、PCEデフレータには
全く物価減速の兆候が無い。(28日発表)
年率+6.2%(前図)、コア指数で再び5%乗せ、5.1%(上図)。
雇用コスト指数も+5.0%、減速してない。
上げたい投資家が買う理由を作っている、勝手に。
8月にも、来年の利下げストーリーが勝手に発生した。
なんら根拠はない。
自然発生的なこの嘘、なんなのだ。
今回もまた、か。
市場とは不思議で時に理不尽。根拠の無い理由を元に買い上げることも。
パウエルがまた、その市場の前のめりな姿勢を正すことになるかもしれない。
理由があるようで、ない。ないようで、ある。
相場とはそんなもの。