先日来、長期金利が低下しても株安、となる相場に入ったようだと書いた。
政策金利(短期金利)が上がっても、景気悪化を大きく織込む長期金利は下がる。
「金利安は株高」という反応ではなくなった。
では、長期金利が上昇したら、それは株高につながるか?
いや、それもない。そこは、以前と変わらない。
今、長期金利が上昇するとしたら、
よりインフレを加速させる材料に反応して、という形だろう。
つまりまとめると、こういうこと。
長期金利上昇=「物価高」=株安
長期金利低下=「景気悪化」=業績悪化=株安
これが、スタグフレーション相場だ。
金利が↑ても↓ても下がる。
「物価高」+「景気悪化」のスタグフレーション相場とは
下げが続く相場、最も厳しい相場、ということ。私も初体験だ。
日銀利上げで景況には下押し圧力が掛かる一方、日本の物価は
9%の伸びが続く卸売物価の高さを踏まえると
消費者物価も価格転嫁で低下しづらい。
唯一恩恵の大きい金融のみに資金が集まる相場となりそう。
あとは下げに強い内需銘柄達だ。
一方、外需ハイテクグロース株に最も厳しい相場となる。