12日発表の米12月CPI、前年比+6.5%、コア+5.7%(上図)。
財のインフレは落ち着き、またガソリン安も寄与。
市場では、残りの利上げ回数は0.25%ずつで2回、との声が大勢に。
債券・株買いのポジションを取りたい投資家は多く
10年債金利も3.44%まで低下。
また、先週の雇用統計、失業率は3.5%とさらに低下、雇用環境は
改善したが、同時に発表された平均時給は+4.6%と+5%超の勢いから低下。
しかしコアCPI内訳では、サービスのインフレは+7~8%とまだ低下傾向は見えず。
物価上昇は一旦落ち着き、リード役は財、エネルギーから
サービス価格へシフト。
景況感の悪化に伴いCPIはピークアウトしたが、コロナ前の2%水準に向けて
今後一気に低下するとも思えない。また食品は+10%で上昇中だ。
また、パウエル議長には、インフレを早期に鎮静化するため、
マーケットも冷やしたい意向がある。
勝手に利下げシナリオを作り買おうとする市場を苦々しく見ているだろう。
コアCPIは、どの水準で落ち着くか。
それが今後の利上げ上限を決める。(下図)