12月の中旬からここまで1か月で株価が40%も上昇している国がある。
さあ、どこの国の株価指数でしょう?
答え、アルゼンチン。(図:S&Pメルバル指数 5年月足)
今、財政破たんしている信用0の国。国債がデフォルト中だ。
それでも2022も散々上昇し、さらに目下上昇加速中。
完全にクレージー!な値動き。
さらに、欧州株、例えば英も景気後退入りといわれているが株価は今、史上最高値レベル。
去年トラス前首相騒動の際は、トリプル安を演じた市場なのに、だ。
欧州も多くの新興国も、インフレ・成長鈍化、通貨も軟調な国が少なくないが、
その割に株価は最高値付近の推移。
株価は国家の経済、その実力を反映した値動きに、全くなっていない。
なぜか。何が起きているのか。
高いインフレ率、それに追いつかない金利の低さ、が原因となり、
実質金利が(大幅に)マイナスだからだ。
(名目)金利ーインフレ率=実質金利
当局が利上げをしていても追いつかず、インフレ率より遥かに政策金利が低い。
すると資金が株に流れてしまう。
この異常な値動き、そっくり返りそうだ(笑)。
これら海外株の異常な高騰は、不健全極まりない。
利上げが進めばいずれ大転換する。