· 

31日 ”電力・ガス” 断トツ第1位 の意味

1月の月末31日、市場で面白いことが起きた。

 

日経100円安、TOPIX7pt安の中、

東証33業種別指数で電力・ガスが1位!

しかも1業種のみ飛びぬけて、+4.1%もの上昇だ。

業種別指数で1日にこんなに動くことすら珍しい。

 

普段は上がらない、いや動かない業種の代表だ。

究極の”出遅れ”業種。

・・・さて、この値動きの意味する所とは??

 

この日、中部電力と東京ガスの業績上方修正が発表された。

それがきっかけで、類似銘柄にも物色が波及したようだ。

 

しかし私には、ファンダメンタルズ以外の要因がピンときた。

機関投資家、特にアクティブFMに特徴的な投資行動の表れか。

 

常にリスクを取り、資金があれば極力キャッシュのまま放らず

銘柄を組入れねばならない株のアクティブFMの場合、

今後市場が荒れる、全体が下落すると想定しても、

組入れ銘柄を全てキャッシュにすることはルール上出来ない。

 

そこで下げ相場で一般的に最も下がりにくい究極の安定株、

電力・ガスの銘柄に資金を振り向け、相場の下げのマイナス影響を

最小限に止めようとディフェンスすることがある。

 

つまりこの値動きは、これからの決算発表に伴い

リスクを回避しているFMが多い、ということかもしれない。

 

もう2月、年末から良く上がったし。

そういえばちょうど「節分天井」目前。