昨年、金需要はここ数年とは明らかに変調した。(右図)
昨年のドル高を受けた金相場の調整期に、確実に買い集めている。
特に目立つのが中央銀行の買い。(左図)
世界中の中銀は、自国の通貨が万が一信用を失った時に備え、
「金準備」を積み立てる。
新興国の中銀の金準備は未だ不十分。
そこは中央銀行なので、下がれば欲しいだけ買う。
だから大きな下値は無し。インフレ時代なので
さらに上がる前に買わないと、いずれ高くて買えなくなる。
あと、中国の動き、も気になる。
対立激化に伴い大量保有する米国債を売却しているが、
見合いに金を買い漁っているのではないか。
中銀が上値を大きく買い上がることはないだろうが、
インフレ時代の金は、待っていても今後もあまり下がらないだろう。