昨年来続いた「2023年後半には利下げ」との期待、
市場を支配した過度な楽観は、峠を越えた。
私は、この楽観は間違っていると再三主張してきた。
経済指標でそれを示したのが雇用統計。
米労働需給は締まっており雇用環境は堅調。
なぜなら、トランプ、バイデンが異常な規模の
経済対策をしたから、失業者に異常な手当を配ったからだ。
2人でGDPの30%以上もの規模をばら撒いたのだから、
利上げしてもすぐに経済は悪化しようがない!
米の失業者は、まだリッチなのだ!
年後半以降に向け、経済の悪化が顕在化しよう。
そして楽観の終了を示唆する”目印”が2つ、ある。
まず、VIX指数だ。(恐怖指数:ボラティリティインデックス:下図)
昨年から低下が続いたが、先週から底打ちして上昇に転じつつある。
ボトムアウトは楽観が終わりつつあることを示す。
さらに、米10年債金利。(上)
毎度毎度、いつも、これが相場を決める。
週足で均衡表を見ると、見事に基準線で支えられている。
21日は3.96%まで。4%目前だ。
金利は週足で見ると、上昇トレンドをガッチリ維持している。
米の「年内利下げ」は無い。
財政ばら撒きで、米経済の腰は、無駄に強いのだ。
物価はピークアウトしたが、コロナ前の低い水準には戻らない。
VIX、10年金利を見ると、底は共に2/2。(下:VIX指数日足1年)
つまり今年も、
世界の中心、米市場において「節分天井だった」といってよい。