景気後退相場入りのサインが明確に点灯したようだ。
さて何か?気付いた方もいるのではないか。
私がいつも必ずウオッチを、と強調する目印。
米10年債金利だ。
ローソク足を細かく見ると、下値の岩盤は目下、終値で3.37%の水準だった。
かなり意識していたレベルだったが、5日引けは3.31%、昨日今日で明確に下抜けた。
まだ、低下が続くか。
今、金利が下がりながら株も調整している。通常とは逆の動きだ。
これはいわゆる「質への逃避(flight to quality)」だ。
景気後退のリスクや、クレジットリスクを市場が感じ取り、
株を売って資金を債券に回している。
債券価格上昇=金利低下、の状態だ。
こうなると、株は上に行けない。
景気悪化で業績懸念、さらにここからは、金利低下が
先行きのリスクの高まりを表すと受け取られ
ネガティブに評価される。
業績も✕、そして金利面でのサポートも無い相場、これが
景気後退相場、スタグフレーション相場。
今はその入り口。金利下抜けにより、第1幕が始まったようだ。
足元相場は雇用の軟化から、景況の悪化を織込みつつある。
そしてその次には、真正のスタグフレーション相場が到来する。
米株の本格調整は、これから。