投資家への配慮に欠けてきた日本企業、
信じられないようなフェイバーなガバナンス改革が目の前で進行中。
例をいくつか・・。
- NTT 株式25分割
- 東京ガス 大規模自社株買い
- ホンダ 増配と自社株買い
硬直的な計画体質の企業、株主に優しくなかった企業にガバナンスの変革の嵐!
今までこんな変化が一斉に起きたことがあっただろうか?
史上初の本格的な日本企業ガバナンス改革が始まった。
外人投資家が一番待望していたカタリストだ。
こんなの、見たことない!!
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NTTが分割?!
電電公社の世紀の大IPO以降、
暴落で何十万人の個人が痛い目に遭い、それでも投資家に
優しい態度を取らなかったあのNTTが、だ。
しかも、25分割!(7月から)
株価の高過ぎるユニクロがやっと3分割したが、それでも300万円以上必要。
今40万円強で買えるNTTは、現値で1万7千円以下で買えることになる。
東京ガス
今回の自社株買い、1130億円、発行株数の12.2%に達する。
今までの企業では、1~2%程度の企業も多く、この規模は凄い。
増配でもよいが、それは値上げで利益が上方修正されたら、の話だろう。
公益企業は、最もガバナンスの遅れた業種の代表格。
ただ、東ガスは、その中では前向きな努力を20年前からしてきた企業。
確かに発行株数が多過ぎ値動きが重すぎるだけに
まずは株数を減らすことから、でよいと思う。
ホンダ
イメージの悪い企業ではないかと思うが、実は株価は長く低迷し
PBR1倍割れが常態化、足元はなんと0.5倍台だった。
すると今回、利益eの半分強を配当に回す増配計画を発表し、また
発行株数の3.8%、2000億円を上限とした自社株買いも発表した。
さすがに、低過ぎる株価が、”みっともなかった”のだろう。
EV投資で資金も欲しい所だろうが、経営陣が重い腰を上げた。
企業改革の地鳴り、だ。
海外投資家がこれを評価している。
東証の、
「PBR1倍割れ企業に対し経営改革計画の開示を求める」動きが
上場企業に刺さり、大きなうねりを引き起こしている。
当コラムで以前から指摘してきたが、これはメガウェーブだ。
2022年12月24日 - 東証がPBR1倍割れ銘柄の株価テコ入れへ
日本人はいつも横並び。経営者などは、特にそうだ。
自分のところだけ出遅れる、時代遅れで取り残されるのを
”みっともない”と最も嫌う。
キョロキョロと周りばかり気にする。
これらの動きは、必ずや、同業のライバル企業に影響を与える。
これから、ドミノ式に、
日本企業の株主還元の嵐、収益力強化計画の嵐が巻き起こる。
一旦スイッチが入ると、すぐには終わらない。
長く続く一大ムーブメントになろう。
当然、資金に余裕のある企業が狙い目だ。
大変嬉しい、喜ばしい嵐だ(笑)。投資家としては、
必ず乗らねばならない。
乗りそびれると、後で大きく後悔することになります。
日本株は、海外株とは、違う。