市場の変調が、足元新興国にも表れてきた。
1年以上前から懸念してきた点が、顕在化しようとしている。
例えば、トルコとアルゼンチンだ。
(左:トルコイスタンブール指数 3か月、右:アルゼンチンメルバル指数 1年)
トルコでは昨日、株の急落でサーキットブレーカー
(上場株式の全取引が停止)が2回も発動された。この日7%安。
ここ1年で約4倍に上昇していた。
アルゼンチン株は、スーパーボラティリティが市場を席捲している。
ここ1年で市場指数がなんと8倍に!
そして今月に入り1日10%以上急落(23日)したり、昨日は5%超の上昇。
双方とも、通貨が暴落しハイパーインフレ状態。
だから、名目値の株価も、超インフレートされ膨らんで見えているだけ。
経済は両国とも最悪だ。
この株暴騰は、通貨暴落の裏返し、と言える。
当然、異常な株高がいつまでも続くはずはない。
足元、高値で荒れだした。
政治が混乱していることも一因だ。
こうした国は、為政者がいきなりデノミ(通貨切り下げ)や、
既存通貨の無価値化、を宣言するかもしれない。
いきなり株の価値が1/100、とか0、もあるということ。
再三当サイトでも伝えているが、今後さらに
リスクが極端に高まりそうな印象を禁じ得ない。
今回は、じわじわと、全世界的に動いている印象だ。
世界全体が、大きな淵に追い込まれてゆくかのような。
緊張が解けない日々。毎晩、なんか落ち着かない。