NY金先物相場は、足元また2000ドルを回復(下;5年月足)。
世界の中央銀行の買いが下値に入るので、下がらないのだ!
10月末WGC(ワールドゴールドカウンシル)から発表された
「Gold Demand Trends Q3 2023」によると3Qの
中央銀行の金購入は337.1トンと前期比+162.3トン増。
通年では799.6トンで前年同期比+14%と好調だそうだ。(上図)
ETFの金需要は6期連続でマイナスだが、それを跳ね返す
中国やポーランド中銀の買いが旺盛であったとのこと。(岡安商事)
地政学リスクの高まりも理由だろうが、少し前なら
2000付近ではあまり中銀は買って来ない印象だった。
待っていても、他の新興国中銀も多く買いに来るので
もう下はない、とみているのではないだろうか。
パレスチナ一時停戦など、緊張が大きく高まっていない中での
2000ドル回復には、中央銀行のささやかな焦りも見え隠れする。
また、逆指標の米ドル、が弱くなり出していることの裏返し、でもあろう。