ドル円は今後は、日銀が動かすことになろう、と伝えたが、
早速その通りの展開が来た。
私の見通しが当たる時は、大概イメージより現実の方が展開が早い。
145円台に入ったと思ったら、昨夕一気に加速、141.6円まで一時突っ込んだ。
植田総裁の発言、が背景だ。
金融政策運営が「年末から来年にかけて一段とチャレンジングになる」と述べ、
これが一段の緩和解除の憶測を呼んだ。
こんな発言だけで、一気に5円超も動く。単なる”そりゃそうだ”、という感じの言葉だ。
植田さんも正直に感覚を話したのだろうが、来年のいつか、まで言ったわけではない。
この反応、スピードには、総裁も驚いただろう。
これは、円安に傾けてきた投資家のポジションがいかに
多く溜まっていたか、ということ。一気に踏まされているのだ。
副総裁の発言も含め、日銀は意外に正直で、
マイナス金利解除へのアクションを着実に前へ進めている印象だ。
当然、150円の円安は行き過ぎ、との財務省の意向も汲んでいるのだろう。
やはりドル円、転換すると動きは早いし、幅も大きい。
それもイメージ通りだ。
本当に今月決定会合で日銀が動いたりしたら、さらに一気に動くだろう。
年内130円台半ばも視野に入ってきた。
ドル円は今までFRBが動かしてきたが、一気に主役転換だ。
12月、FOMCと決定会合。相場は株も為替も動きそうだ。