中国株(上)、香港株(下)、共に昨日、底が抜けた。
年初来安値更新。(2年週足)
バブルが弾け下落する不動産価格と同様、
株価も下落が止まらない。
1990年代の日本と同じ。
中国から投資資金が逃げている。
海外からの投資マネーが、中国を見切っているのだ。
不動産バブルの崩壊に加え、最大の理由は「反スパイ法」
だと私はみている。
7月の改正で、海外企業は完全に自由を奪われた。
何をしても、警察など当局にいちゃもんを付けられたら、
その場で逮捕、となる法律だ。
スマホを取り上げられ、写真を見られ、「問題ある写真」と
みなされたら、それでアウトだ。
海外企業は、撤退するしか、なくなった。
だから日本電産永守社長が、止む無く中国撤退を決めたのだ。
それが、中国への海外投資マネーの総撤退、につながっているのだ。
中国依存のドイツ経済、なども大打撃だ。さらに悪化しよう。
習近平は、この大失政、影響の大きさに気付いていない。
海外企業、海外投資家は、今後規制を緩めても、2度と中国には戻らない。
昨日発表された昨年GDPの5.2%成長、など大ウソだろう。
私は、昨年の中国はマイナス成長だったと思っている。
今年はさらに減速し、中国は深刻な景気後退となろう。
中国の景気低迷、またデフレ圧力は、今後世界に輸出される。
今年の世界景気に対する最大のリスクだ。