「米インフレは収まらない。」
当コラムで、何度連呼してきたことか。
ようやく、株メンターが正しかったことが、現実によって証明されつつある。
先程発表された、3月米CPIは、予想3.4%に対し3.5%。
コアCPIは予想3.7%に対し3.8%。(図)
原油価格上昇でCPI上ぶれは想定されただろうが、
それを含まないコアCPIも予想比上ぶれた。
賃金、家賃が主導するサービスインフレが収まらない。
さらに、原油価格の再上昇が追い打ちをかける形となってきた。
FRBの目標、CPI年2%、が遠いことが確認されつつある。
今までは下がってきたが、ここからさらに、は難しいのだ。
すると、FRBは利下げに動けなくなる。
足元の原油価格次第だが、高止まりすれば6月利下げは無理、また
「大統領選挙11月の直前の9月は動きたくない」とパウエルは自分でそう言っている。
利下げは年1回、あるいは、今年は無し、の可能性が一段と高まった。
金利は大きく上昇。そして、
米株はついに、クレージーな米投資家の、
クレージーな米株上昇への期待、が剝げ落ちる時が来た!
米株投資家は、過度に楽観的過ぎた、異常だった。
何が、年6回の利下げ、だ!
ついこの間までそう言ってた愚かな投資家たち。
本当に腹立たしい。ポジショントークばかり。
彼らのせいで、米株は歪んだ上昇を演じてきたのだ。
やっと正常化する。
さらに、米金利急騰を受け、ドル円が152円についに突入した。
岸田首相自ら守ろうとした、日本の防衛ラインが突破された。
米訪問中の首相は、断固たる措置を神田財務官に命じないのか。
ただ、このインフレ傾向は一時的ではない・・。
政府はこれ以上の円安は容認できないはずだが。
介入、するか。いつか。
株の下げが大きくなれば、消費に影響が出てくる。
ただでさえ、富裕層以外は、インフレで米の消費者は苦しんでいる。
株価の調整で消費マインドも冷え込む可能性がある。
好調と言われる米の景況感も、一気に変化し得るのだ。
要注意モード入り、か。