5/22のNVIDIA好決算、に反応できない日本の半導体株。
NVIDIA株だけは、決算後も上昇が続く。
東京エレクトロンは好決算を発表し、さらに
その後のNVIDIAの好決算を受けても、株価の動きが鈍い。
他社も多くは、似たような動き。
パッとしない。高値更新はDISCOくらい。
これを「好材料出尽くし」と呼ぶ。
NVIDIA株が主導するAI半導体ブーム、理想買い相場が終盤、いや今の金利上昇で終わったかもしれない。
理想買い相場は、実態が正確に分からないから、理想買い、と呼ばれ、
だからこそ、株価も膨らみやすい。
AIブームがどの銘柄にどの程度の恩恵があるか、まだ誰も正確に分からない。
業績インパクトを数値化し表現できる状態ではない。
だから、株価は大きく動けるのだ。
はっきりしないから、だ。
業績寄与が正確に評価できるようになったら、その時にはもう株価は大きく動かない。
業績の分しか、動けなくなる。
また、事前に織り込んでいたら、好業績でも動かない。
さらに、半導体株とは、利益回復、業績好調となり出したら、
もう上がらなくなるのがいつものパターンなのだ。
「赤字で買って、黒字で売る」業種だ。(図:米半導体大手10社業績 日経)
私の著作にもこの半導体株の難しさ、について書いておいた。
(P78~79 参照されたい) 半導体は、いかにも株価らしい動きをする。
是非、気を付けて欲しい。