なんか、気になっている。
NYダウの4万ドル。(日足)
ちょうどキリがいい。
通過点かと思ったが、ここ1週間は急落。
3月と5月の「ダブルトップ」に見える。
その理由とは、
①リード役、NVIDIA決算で好材料が出尽くした。
次を押し上げる材料が、ない。
NVIDIA以外の半導体株は低調。
②さらに米景気、小売企業の不振(上表)に表れていたように、
一部で消費の減速感が顕著、のようだ。
昨日、GDP改定値の消費が下振れした。
製造業などが復調しつつあるとのPMI(景況感指数)発表
などで景況回復、金利・物価は下がらないとの見方だったが、
昨日は金利が低下、しかし株は全般に下げた。
低所得者の消費は減速だが、生産現場などは復調のようだ。
インフレも収まらず金利は下がることができない中
消費の国、米の本丸に減速がみられたことが嫌気されたようだ。
(米10年債金利 週足均衡表を見て!)
FRBの利下げは、やはりかなり遠い。
その中で、消費減速、経済に一部懸念が台頭している。
要するに、スタグフレーションに向かっているように見えるのだ。
①②から、4万ドルで一斉に利食いが出た模様だ。
ダウは足元かなり堅調な動きをしていたが、よって高過ぎる状態だった。
ただ、短期的なガス抜き、かどうかはわからない。
4万ドルからの下落では、ダウ銘柄は結構まんべんなく、
全体にどの銘柄も売られている。
昨日はNASDAQも金利が低下したにも関わらず、
経済への懸念から下落した。
ダウ4万が壁になるのか、注目だ。
このまま金利が下がらなければ、NVIDIAは上がっても、
ダウは4万ドル大天井の可能性があるかもしれない。
ちなみに実は、キリのいい数字の大天井、には前例がある。
1960~80年、NYダウは20年間、ちょうど1000ドルを
天井にして上抜けなかったのだ。
上限1000ドル、で20年。
40年強で、40倍の4万ドル。
さあ、どうでしょう。