米ISM製造業景況指数、好不調の分かれ目、50をまた下回った。
(図)
ここ1年かけて50割れから回復しつつあったが、先月、今月と50以上へは戻れないことが明瞭になりつつある。
またここ2月は連続して、市場予想比下ブレした。
米景気は最近、強弱入り混じる指標が出て混乱気味だが、
当コラムで再三指摘の消費動向や、一部のマインド指標では
確実に悪化がみられている。
景気はマインド次第。
企業のマインドは製造・非製造業とも良くない。
以前から懸念してきた通り、今後米景気は急悪化もあり得る。
金利はこの発表で大きく低下したのだが、
本丸の景気動向が悪いことがネガティブに受取られ、
株は大きく上がれなくなってきた。
今までの、不況でも金利が下がれば買い、
金利が上がっても好況なら買い、という
”いいとこ取り相場”は、
半導体バブルと同時に終わりつつあるようだ。
米投資家は、近年明らかに陶酔している。質が下がっている。
”利下げ6回”とか、何を根拠に・・?
クレージーそのもの。
ロビンフット証券、がその典型ではないか。
失業者にばら撒き過ぎたのだ。株で遊べるほどに。
つまり、米株はバブっている。
直近また、ゲームストップ株、をやり出した。
いい加減そろそろ、ひんやりとした不況風に吹かれて、
彼らも陶酔から目を覚ますだろう。じきに彼らの軍資金が底をつく。