魔の「8月2日」だ。
今日前場は、日経平均一時2千円安。
実は私にとっては、非常に記憶に残る日付だ。
今回も先月下旬から、大いに気にしていた。
当コラムの原稿では、8月2日が気になる、と書いていた。
今年も久しぶりに、きた。
1990年も8月は暴落したが、確か1991年だったと思う。
この日から突如市場は急落が始まり、9月期末へ向け大幅下落となった。
その後も、9月末へ向け大幅下落する時の起点、が
この8月2日、であった記憶が、1回か2回か、ある。
ここ20年では、8月というと、
2011年8月は、日経1万円から8千円台へ急落。
2015年8月は、日経2万円回復(アベノミクス)から1万5千円台への調整の起点。
8月初、なぜかこの2日から、相場が大きく動き
いずれも、9月下旬まで、下落が続いた記憶がある。
昨日の米ISM製造業指数も、大幅悪化。
予想48.8に対し46.8。悪い。(図)
ADP雇用報告でも、失業者が増加した。
雇用悪化と景気後退懸念、である。
今夜の雇用統計は、非常に気になる。
悪化していれば、景気悪化で米株暴落、の可能性がある。
昨日パウエルが、会見で急に雇用への懸念を口にし出した。
雇用の悪化を、既に知っているのではないか。
雇用は遅行指標、急に利下げを始めても、間に合わない。
昨日の米株は、市場が米の景気後退を意識した下落だ。
金利が大きく低下する中で、株も大幅安となった。
今夜失業率が大きく上がると、危ない。21:30だ。
年末へ向け”米景気が急悪化するかも”と指摘してきたが、的中するかもしれない。
皆さんに「オルカンを売れ」と伝えてきた背景が、やっと分かってきただろうか。
ただ、日本株はつられて下がり過ぎている。米株とは状況が全く違う。