「(FRBの金融政策に対し)大統領は少なくとも発言権を持つべきだと思う。そう強く思う」。フロリダの別荘で記者会見を開き、トランプは8日そう述べたとのこと。(日経)
これはマズい。大問題だ。
中央銀行、金融政策が独立性を失うとは、一大事だ。
彼は当然、ドル安希望、利下げ希望。
2026年5月のパウエル任期終了後、言うことを聞くFRB議長を就任させる可能性も十分ある。
現実的には、彼が強引にドル安と利下げを強行すれば、
インフレが加速し株安など市場は混乱、金融政策への介入が
失敗に終わる公算は高いと思うが、そもそもこの秋、
トランプ再選の可能性が高まれば、それだけで為替が
急激にドル安円高に動く可能性がある。
つまり、今回の急円高+日本株暴落の再来、ともなり兼ねないのだ。
トランプ再選によって、前回のトランプラリーのように
株が上がると楽観する投資家は多いが、前回とは全く状況が違う。
今回は前回とは異なりインフレ時代。そして
今回は前回とは異なり、次の選挙はない。
彼は好き勝手し放題なのだ。
なんか、恐れていた変化が、次々と姿を現し始めている。
トランプ再選は、株式市場にとって本当にマズい。
彼を制御できる人が居ないので、市場大混乱・大崩壊すら、あり得る。
FRBの金融政策に強く介入するとは、
世界の金融市場全体が、”彼の遊び道具”と化す、ということだ。
彼自身も株は上がって欲しいと思っているが、
その方法を分かっていない。
減税して利下げを繰り返すと、今回はインフレが加速するだけだ。
米の有権者に、そこを分かってもらいたいのだが。
「再選させると米株市場も混乱し、ご自分の資産が消えて無くなりますよ。」