8/5の日本株大暴落は、為替の急変動とシンクロして同時に起きた現象なので、株価の行方を考える際、為替の動きから目が離せない。
ヘッジファンドなど非商業部門(投機筋)の円売り越し幅は
大きく減少(左:6日、米商品先物取引委員会;日経)したことが発表された。
一方、巷で注目の円キャリー取引、については、定義は曖昧で、統計もない。
そのポジションの解消がどこまで進んだか、海外各証券の推計もバラバラだそうだ。
(GS9割、JPM7割、UBS4割程度が解消終了と;日経)
投資家・投機家の極端な円売りポジションの解消、はそれなりに進んている。
8月初のような激しい幅での急変動は、起こりにくくなった。
ただ、市場のボラティリティは、ひとたび高まると、高い状態は続かざるを得ない。
大暴落後なので、数か月は落ち着かない。
今回日銀ショックと犯人にされた日銀は、当面身動きが取れない。
今後、ドル円変動の震源地は、日本からアメリカに移るとみる。
米景気の行方、そしてFRB金融政策の行方が気になる。
物価/景気/雇用指標の発表や、
8月ジャクソンホールと9月のFOMCが注目だ。
今までより、良くも悪くも、市場の反応が大きくなりそうだ。
個人的には、相場が特に荒れやすい期末の9月に、何か起きないか気になる。