8月の大暴落以降、市場は変動が激しいが、
その前触れともいうべき重要な変化が
実は前月7月までに起きている。
米ドルのトレンド転換、である。
世界の投資マネーの流れにとって、決定的に重要だ。
ドル上昇時代が終わり、アメリカに投資資金が
集まる時代が終わった、ということだ。
今後は米金利が下がりそう、だからだ。
今年のドルインデックスを見ると(上;月足均衡表)
先週で大きく下落し、遂に月足でも上昇相場が終了した感が強い。
(米ドルの趨勢は、ドル円相場だけでは正しく分からない。)
細かくいうと、
4月、5月初に高値を付け、6月末にその高値を越えられず
2番天井を打ち、その後大きく下げている。
ドル円では、遅れて7月の3日、11日に161円台、がダブルトップ。
ここから円高が始まっている。
円高は、利上げした日銀のせいだけではない。
ドルが下がる時代とは、ドル資産が売られやすい時代。
米株、米不動産から、資金が逃げやすくなる。
米テック株が今、そういう動きをしている。
金利が低下しているのに、あまり調子よく上がらない。
8月暴落は、7月来のドル大転換を加速させる動きだったので、
ドル安の幅が巨大になり、為替に敏感な日本株にも大きく影響した
と考えられる。
なんか、「ドル高が続くから、資金をドルに替えて米株で遊べたのだが、
逆なら遊びも終わりだなあ、撤収撤収~」となりそうな・・。
ドル安時代への転換、は、世界のリスクオン時代の転換、
リスクオフ時代入り、を示唆しているのではないか。
一方で「円高になるなら、逆に日本株は、今の円安のうちに
安く買っておいたら得だなあ」と海外投資家は思って
くれてもよさそうだが。
インデックスファンドの自動売買が、急速な円高に連られて
この間は日本株を異常に売り過ぎた可能性もある。
日本のファンダメンタルズは、従来通り、極めて健全だ。
企業改革も進展し、先日の暴落時には、自社株買いも相当入ったらしい。
日本には円高メリット株=内需株も、いくらでもある!
そしてやはり「 」も、もっていないと!ね(笑)。