米有力ヘッジファンド(HF)の4-6月期売買が出揃った(表:日経)。
市場を見極める上で、非常に重要。日経紙面に載るので毎四半期、必ずチェックしよう。
今回はかなり顕著な傾向が見える。
かなり多くのHFがGAFAMから逃げている。直近株価も勢いを失っているので、整合的だ。
一方でそれらHFは、NVIDIAを中心に、半導体株にシフトしている。他にもTSMC、AMD、ASMLなどだ。
この、半導体一点集中の傾向は、危険な兆候だ。
市場における「物色の1点集中」は、大相場の末期に典型的に起こる現象であり、
しかもその中心のNVIDIAが今回迎える明日28日の決算(5-7月期)では、
新AI半導体の開発に遅れが出て増収ペースが減速するかも、と言われている。
NVIDIAがもしコケると、HF達が一斉に売ることが考えられ、
その影響が米株全体に波及する。
一方、この懸念が払しょく出来れば、NVIDIAだけでなく
米株全体が一気に上値を試す展開となろう。
ところで、
HFの中で異彩を放つのが、バークシャーハサウェイのバフェットだ。
最大保有銘柄のアップルを一気に半減させた一方、相変わらず資源株を買っている。
キャッシュもさらに積上げているとのこと。
マーケットは割高で、インフレは収まらない、とみているからだろう。
以前から伝えているが、私はバフェットと同意見だ。
大手HFが、この期に及んで半導体に総乗りで来たとは、・・。
私は、もう半導体相場は終わった、と繰り返している。
業績は良くなるが、株価が上がりにくい局面に、すでに入っている。
半導体株とは、そういうもの。
悪い時に買って、良くなったら売る。いつも、そうだ。
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期末9月に向け、米マーケット、要注意である。
いよいよ明日が大注目だ!