ちょっと驚くデータだ。半導体メモリ市況、もう折れるのか。(図:日経)
半導体市況はまだまだ来年も回復が続くものと普通に思っていた。ようやく回復が本格化し始めたばかりだったのに。
AI以外の需要が、想定より弱い。
相当に弱いようだ。
スマホ、PCだ。
DRAM需要は50%がPCやサーバ、35%がスマホ向け、とされる(日経)。
スマホは、広く普及したことに加え、ハードの価格が高過ぎるので、買替サイクルが大きく伸びているのではないか。
そもそも、両方とも、コロナの特需が相当強烈だったことも原因しているだろう。
反動減の影響がまだあるか。
さらに、中国のバブル崩壊も需要減に拍車を掛けているかもしれない。
中国の所得環境は最悪のはず。
iPhone16は出だし好調とはいうが、高いスマホは売れないはずだ。
さらに、今後中国国内で内製化が加速しメモリ需給に悪影響を及ぼす、との見方もあるそうだ。
2023年の市況回復の遅れもスマホ、PCのせいだとされてきたが、
要するに低迷が続いている。
好調なのは、生成AIブームの恩恵があるエリアだけ、ということだ。
企業でいえば、
NVIDIA、TSMCは好調、一方でASMLは不調だ。
日本でも、全方位のアドバンテストが株価堅調なのに対し、
中国依存のエレクトロンは上がらない。
中国バブル崩壊の影響は、半導体市況にも及びそうだ。