トランプが圧勝した。
上下両院も共和党が押さえる勢い、トリプルレッドで決着しそうだ。
彼はなんでも思い通りできることになる。
減税、関税、移民政策、戦争へのコミット、何でも、だ。
つまり、最大限のインフレ圧力が掛かることになる。
原油価格を抑えてインフレ抑制、と彼は言っているが、
食品やエネルギーを除く、コアインフレ率の上昇抑制こそ、
金融政策にとっては重要だ。
それに、油価を下げ過ぎたら、いくら増産しても
石油業界にとって儲けは無い。
それなのに、パウエルはまた利下げした。
7日、0.25%の下げ。
市場のコンセンサスに負けた。
また、政治には(トランプには)振り回されないぞ、と
示したかったかのようだ。
足元米景気は想定外に強い。
CPIが2%台に足元低下しているのは原油価格が短期的に下がったから。
インフレの芽は無くなっていない。
米労働者の賃上げ要求はスゴい!
リストラ中のボーイングでは、4年で38%増の要求が通った。
先月の港湾業界の大規模ストでは、6年間で賃金を62%賃上げすることで
妥結した。
聞こえてくるのは、どこも概ね年10%もの賃上げが通った、という報道ばかり。
いずれ賃金インフレが収まらないことが判明し、
パウエルの利下げが間違いだと判明するとみている。
間違えるパウエル、そして
金融市場を思い切り振り回すトランプ。
市場見通しが当たらなくなる、この2人の時代が再来する。
”困った、あ~~コマッタ😞”(笠智衆)
周囲を困らせるのは、日米とも、「トラ」(笑)