ビットコインが最高値を更新した。
トランプ再選と同時、11/6に。
その後も高値更新が続く。
これは、トランプ新政権が仮想通貨の
規制緩和に前向きだから、もあるが、
さらに
金が最高値を更新し上昇を続けてきたのと
同様の背景がある、と考えられる。
ドル離れ、いや、だけでなく、世界中の法定通貨全般を
嫌う大きなトレンド、と考えるべきだ。
世界中で多くの国の中央銀行がプリントマネーを繰り返している。
通貨の価値が全般に下落している。
財産を通貨で保有するのが、不安なのだ。
何かあれば、すぐまたプリントマネーが繰り返されるし。
しかし実物資産は、プリントはできない。
仮想通貨(あえて、暗号資産よりわかりやすいので使う)は
価値をバリュエーションすることは出来ないが、
(だから投資するなと伝えているが)
供給量については制限があり、一定量以上は増えない。
そこが法定通貨とは異なる。
以前は自国通貨を信用できない国は、ドルで資産を
保有するべきと考えていた。
これが世界の基軸通貨であるドルの信用、だったが、
その信用が揺らいでいるのだ。
そしてその信用喪失は、
ドル以外の世界の全”通貨”、にまで拡がっている。
インフレ、戦争、等のリスクへの対応、
そしてトランプ再選による不確実性、への対策として、
資産をドルで保有していた国家や人々が皆、一斉に
実物資産で最も安全な金やビットコインの形で
資産を保有しようと、入れ替えを行っているのだ。
足元のビットコイン急騰に合わせて、金相場がやっと休憩に入ったが、
今後はこの2つの間で、キャッチボールのような相場となるかもしれない。
一方が上がると、他方は調整、というパターンだ。
そうすれば、途切れることなく、この
リスクヘッジ2資産の相場が維持できる。
バクチ打ちの投機家、短期筋、はこの2つで回したいのではないか。
ようやく、金の買い場も来そうだ。
ビットコインへの投資は薦めないが、
マーケットを知る上での重要な目印ではある。
その値動きは今後も要注目だ。