米FOMC、またFRBは0.25%利下げ(18日)はノーサプライズ。
FF金利は4.25~4.5%へ。今年合計1%下げた形だ。
市場が驚いたのは、来年のFRB利下げ回数見通し。
4回を2回に修正(表 赤丸)。インフレを警戒し始めたのだ。
「やっぱ、あまり利下げ出来ないかも」ということだ。
ただ私には、ノーサプライズ。
パウエル、やっと気づいたか、と。
浮かれ過ぎの米投資家も、ようやく反省しそうだ。
あ、日本の素人オルカン投資家も、だ。
金利上昇で株大幅安。
NYダウは1100ドル下落、しかも10日連続の下げ。50年ぶりとのこと。
しかも重要なことは、
今回修正したFRBの経済・金利等の先行き見通し(表)において
トランプが今後行うであろう政策は、基本的に織込んでいないのだ。
トランプ減税はGDPを増やし、関税・減税は物価を押し上げるはずだが、
それを含めない想定での数値だそうだ。
具体的にトランプがどの程度行うかが不透明で織込めない、とのことだが、
それではこの表自体に意味がない。予想していることにならない。
FRBは将来の予想を放棄して、でもそれに基づき金融政策を変更したことになる。
政策変更はすぐに効果が出ないので、
将来の予想される変化に対し事前から動く必要があるので、当局には
精度の高い予想が必要になるのだが、今回のFRBの予想は無意味だ。
そもそも、無意味な予想を出しておいてそれに基づいて政策変更する、とは
どういうことか。
もはや、訳が分からない。
従来から伝えている通り、
パウエルの利下げは最初から間違えていると私はみている。
2024年11月01日 - 9月米PCEコア、やはりインフレは収束に向かっていない
雇用悪化の気配を気にし過ぎて利下げを始めてしまったが、
肝心の、収まったかにみえたインフレが
収まっていなかったことに、やっと気づき始めたようだ。
私は9月の当初から、
「この利下げは間違い、インフレは収まらない」
と言い続けてきたが、その通りの展開だ。
来年は物価次第では、利下げ2回も無理かもしれない。
利下げはなしか⁈
場合によっては、利上げすら、あるかも・・。
例えば、これから冬場に寒波が到来し、燃料需要増で
原油・LNGが予想外に値上がりなどしようものなら、
一気にインフレ再燃、ともなりうる。
間違えるパウエル、何をするか分からないトランプ。
現下の米市場にとって、先を見通したい私にとっても、2大悲劇である。
(おおげさ?! 笑)
やれやれ、を通り越して、なんか、もはや笑える(苦笑)。
波乱を越えて、どこにたどり着くか、が肝心だ。
米株より日本株、との私の真意も、ひとつここにある。